小矢部のゆたかな自然。その色、かたち、手ざわりをそのままに、菓子に映して残したい。この想いから余計なものは一切使いません。原材料は選び抜いたものだけを、配合や工程、デザインもできる限り削ぎ落とします。五郎丸屋が260年間、大切にしてきたことです。
代表菓子「薄氷」は富山特産の餅米・新大正米を原料に薄くのばし、阿波産の和三盆を代々伝わる手法で1枚ずつ丁寧にはけ塗りしたものです。口に含むとすうっと溶けるように消え、和三盆のやわらかな風味がふわりと残ります。
薄氷をベースに、「現代に愛される一品を」と生み出したのが「T五」です。国産の天然素材を使い、5つのTONE(色合い)とTASTE(味わい)を表現。2013年には観光庁主催の「世界にも通用する究極のお土産」に選定されるなど、多くの推賞を賜りました。伝統に軸を据えながら、新しいスタンダードとなる一品をめざして日々菓子づくりに励んでいます。

《主な受賞》
2013年 世界にも通用する究極のお土産・選定(観光庁)
2014年 The Wonder 500・選定(経産省)
2017年 全国菓子大博覧会(三重)名誉総裁賞・受賞